2013.12.04

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青山純さん 我らがアレックス へ 

青山純さんの突然の訃報を聞きました。

まだ信じられない想いでいます。

こんなお別れになるなんて、あまりにも突然で、
あまりにも悲しくて涙が止まらないよ、青山さん、

今年から、久しぶりに また一緒にツアーで全国を周って
ライヴでのその素晴らしいドラムに、バンドもスタッフも、
プロデューサーも私も皆、心を震わせました。

佐渡の公演の時には、少し早い誕生会をしましたね。
奇跡みたいな巡り合わせもあって、お寿司も美味しくて、
凄い楽しい日でしたね。

今年のツアーでは、ライヴ以外でも、皆で温泉に行ったり、
美味しいものも沢山食べに行って、

初めて一緒に香港と台湾、そしてHAWAIIでも
ライヴをやって、夏のMISIAの初めてのフェスでは
青山さんがドラムを叩いてくれました。

フユくんとのツインドラムのライヴも、凄かった、楽しかった。

ホールツアーでは、9月の沖縄公演が青山さんは
最後でしたが、本当に素晴らしい演奏で、私は
歌いながら涙が零れそうでした。

それは一緒にいた誰もがそうで、ライヴの後に
そのことを青山さんに伝えたら、

「でしょ?」

ってニヤリと笑われましたね。いつもみたいに眉をあげて。

来年の星空のライヴ、アリーナツアーでまた!って約束したのに、
青純さんと歌ったのは、あの公演が最後になって
しまうなんて、あの時は思いもしませんでした。

青山さんもそうですよね。
青山さんも、突然で、ビックリしたでしょう。

私の心に今あるのは、たくさんの悲しみと寂しさと
いくつもの時間の中で、いくつもの歌を、
青山さんのドラムで歌うことが出来たという宝物です。

青山さんには、たくさんのことを教えてもらいました。

自分の歌の出来に自分で点数をつけるんじゃなくて、
歌を聞いてくれた人の顔を見なさい、拍手を聞きなさい、
それを信じなさい、と言ってくれたのも青山さんでした。

たくさんのテクニックを足していくんじゃなくて、
まずは余分なものを引き算してみたら良いよ。

シンプルに楽曲を捉え、そこから足し算すればいい。

音楽は足し算よりも、まずは引き算だよ。

あの言葉は今も、ふとした時に心に聞こえて来て、
私に音楽を見つめ返すことを、原点に立ち戻ってみる
ことに導いてくれます。

『次はBelieveを歌いたい、次は陽のあたる場所を歌いたい』

私がそう思っただけで、その曲のBeatを叩き出すくらい
その場に居るミュージシャンの気持ちが、青山さんには
分かってしまいましたね。

いつも心がくじけそうなときには、頑張れー頑張れーって、
後ろでドラムを叩きながら、そのBeatと音圧で
沢山のメッセージをくれました。

歌い終わった後に振り返ると、青山さんが
「うん うん」と頷いてくれて、
それを見ていつも力をもらっていました。

久しぶりにライヴリハーサルで集まると、
MISIAの歌で叩くの気持ち良いよーーーーて
笑ってくださることが本当に嬉しかった。

いくつもいくつも思い出します。

「ねえ、みーちゃん、みーちゃん」そう話しかけて欲しい。

もう一度歌いたかった。もう一度歌えると思っていました。

青山さんは、いろんな方のドラムを叩いて、
いろんな素晴らしい楽曲のドラムを叩いていらしたから、
日本人で、青山さんのドラムを耳にしたことがない、
という人は、私はいないと思います。

だから、青山さんの刻んだBeatは、
いろんなアーティストの中に、そして
沢山の方の音楽に刻まれていると思います。

私だってそうだと思います。私の歌の中に、そのBeatは
刻まれていると信じています。

でも、この訃報は、嘘であったら、良いのに。
夢だったら良いのに。

青山さん、我らがアレックス、本当に素晴らしいドラムを、
音楽をありがとうございました。

大切にしてくれて、ありがとうございました。

沢山のソウルを、ありがとうございました。

たくさんのことを教えていただき、
ありがとうございました。

青山さんのドラムで歌えて幸せでした。
皆、青山さんのことが大好きでした。
それはこれからもです。

青山純さんのご冥福を心からお祈りいたします。

MISIA