ステージにところ狭しと並べられたキャンドルの中、ベースの音で始まりコーラスから広がったコール&レスポンスに導かれ登場したMISIA。オープニングからの1曲目は、カヴァーアルバム『MISIAの森』に収録されたマーヴィン・ゲイの「Mercy Mercy Me」。白一色の衣装がキャンドルの灯と一緒に揺らめいていて綺麗。「今回はかなり久しぶりの曲もたくさん歌います」との言葉通り、ライヴで歌うのは約5年ぶりだという「Chandelier」。
バンド紹介後に披露されたのは、マイケル・ジャクソンの名曲「Heal The World」。世界を癒してみんながもっと居心地のいい場所にしていこう、というメッセージが込められたこの歌はCandle Nightの趣旨にふさわしい。

コーラスが華やかに響く「百年愛」を熱唱したあとは再びMCタイムへ。MISIAの手元のキャンドルが消えるアクシデントも、「ちょっと取り替えちゃおうかな?」と足元のキャンドルと取り換えるおちゃめな一面で会場中の笑顔を誘っていた。ギターとピアノとのアコースティックver.の「ALWAYS」披露。 続いて「飛び方を忘れた小さな鳥」。この歌詞は以前にCM撮影でオーストラリアに向かう途中、飛行機の上から見えた南半球の美しい夜明けの景色にインスピレーションを受け書いたというものだが、バイオリンの音色と澄んだMISIAの歌声が、夜空に吸い込まれて行くようだった。

そしてMISIAのライヴでは初の試みとなったキャンドルリレー。灯火を分かち合う事で会場は一つになり、とても温かな空間を作り出した。無数のキャンドルが揺れる中Charaさんより提供された楽曲「Mama Says」がしっとりと歌い上げられ、続く「唇と唇」では、その荘厳な雰囲気に息をのむほど。そこへMCを挟んで「The Rose」での、ガールズコーラスとのコラボレーション。4人の美しい歌声が生み出すハーモニー、そしてクライマックスでのアカペラに心が奪われた人も多かったのではないだろうか。個人的には、その後10年ぶりに歌ったというムーディーなピアノとヴァイオリンの音で始まった「Nocturne」で、完全にノックアウトされた(笑)

「NHKドラマ『はつ恋』の打ち上げに参加させていただいたんですよ」というMISIA。ドラマの打ち上げにお邪魔するのは初めてだったというMISIAは、「出演者もスタッフも関係ない和気あいあいとした雰囲気に驚いた」とのこぼれ話から「恋は終わらないずっと」のスタンダードヴァージョンを披露。 一つ一つ言葉を置くように丁寧に歌われた「時をとめて」、「果てなく続くストーリー」のアコースティックヴァージョンでは、会場中からため息がこぼれていた。
言葉少なくこめた想いを語り歌われたのは「明日へ」。ピアノと4人のストリングスだけのシンプルなアレンジにのったMISIAの歌声が、夏の夜空にどこまでもどこまでも響いていくようだった。

神聖な雰囲気の中、「THE GLORY DAY」はいつもよりぐっとソウルフルに始まった。教えを説く牧師のように、MISIAがその歌声でその場の全てを導いていく。最後は膝をつくほど歌いきったMISIAに惜しみない拍手が止むことはなかった。そして、MISIAとキーボードの重実さんを残しバンドメンバーが退場。始まったのは「STAY GOLD」。Candle Nightの締めくくりにふさわしくシンプルでしっとりとした音を聴きながら、今夜の事はきっと私たちの心の中にずっと輝き続けるのだろうと思った。ピアノの音色がなり止むと同時にキャンドルを吹き消したMISIA。それにならい、客席からは順々に灯りが消えていく。「Candleを吹き消すことは、そこに願いを込めること」サポーターズの皆さんやMISIAの願いは、きっと星空まで届いたことだろう。



From MISIA

初の試みとなったMSA Presents Candle Night。初めてのことばかりでしたが、幻想的で美しい夜となりました。会場がキャンドルの光で満たされた時には、もう胸がいっぱいになるほどで・・・。

“Candle Night”は、カナダでの節電運動が始まり。電気を消して、 ゆっくり話をしたり、音楽を聴いたりして、考える場を作ったり、 語り合う場を作ったり、自分が知っている事、知らない事に思いを馳せる。それがキャンドルナイト。

なのでライヴも、いつもより多くMCをはさみ、ゆったりとした形で お送りしました。選曲もMUSIC AWARDとはがらりと変えて「ああ、この曲歌いたかった」、「ああこの曲は今こそ歌いたい」、というような久しぶりの曲を多く。15年分の歌、どれも歌いたい。幸せな悩みです。

また、キャンドルを作り送ってくださった皆さん、ありがとうございました。
とっても美しく、感動しました!

子どもの頃から、電気にはお世話になってますけど、こうやってたまにちょっと電気を減らして過ごす事も良いですよね。Candle Nightが出来る会場は限られていると思いますが、またいつかやれたら良いな。。。と願っています。

 
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