TOUR

white band FES.

2005.12.3(土)、12.4(日) 貧困のない未来の為に。 「ほっとけない世界のまずしさ」キャンペーンに賛同したアーティスト達とともに “世界の貧しさ”を見つめなおす機会を設けることを目的とされたライヴイベント「White Band FES.」。 このフェスで参加したアーティスト達が伝えたいこと、考えてほしいことが“歌”を通して感じられ、改めて世界の貧困問題について多くの人が知る、そして考えるきっかけとなるイベントとなった。

LIVE REPORT

12月3日、12月4日、さいたまスーパーアリーナで「White Band FES.」が開催されました。このフェスは、貧困のない未来のために、“世界の貧しさ”を見つめ直す機会を設ける事を目的としており、ライヴはもちろんのこと、世界の貧困を取材した映像や貧困問題を分かりやすく説明した絵本などの上演、会場周辺ではパネル展示や無料イベントが行われました。 参加してくださったアーティストの方々は、宮沢和史さん、GLAYの皆さん、そしてAIちゃんやNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDの皆さん、MOOMINさん、PUSHIMさん、orange pekoeさん、EPAPEPEさん、Skoop On Somebodyの皆さん、そして私MISIAです。

このフェスに参加するにあたって、「私ができる事はなんだろう?私が伝えたい事は何だろう?」と考えました。そして出た答えが、「『感じ合う事』『思い(想い)合う事』を『歌い合う事』で伝えよう」ということでした。『歌う』という言葉は『歌い合う』という言葉からきたとも言われているそうです。ならば『歌』ができる事ってそういうことなんじゃないかな、と。

自分の大切な人を守る為には、本当は自分だけじゃなくて他の人にも自分の大切な人を尊重してもらう必要があると思うのです。皆が誰かの大切な人を尊重し、思い合えば、皆の大切な人が幸せになる。単純な考え方かもしれないけれど、世界が幸せになるってそういう事なんじゃないかと。 選曲は、このフェスで私が伝えたいメッセージが歌われている曲を中心にしました。歌詞を読み返してもらえたら幸いです。あとはもう、言葉では言い表せない気持ち伝えたくて、心を込めて歌いました。

『風のない朝星のない夜』では、この曲を作ってくださった宮沢和史さん、『冬のエトランジェ』では、この曲のコーラスをしてくださったGLAYのTERUさんが参加してくださり、オリジナルとはまた違う力強さを持った曲に聴こえたのではないかと思います。偶然なのですが、私のライヴが始まる前に上映された絵本のなかに「太陽」と「月」と「星」が出てきていたので、この2曲に出てくる歌詞(♪星のない夜~♪遠くで月が泣いている~)がその絵本と重なったような気がしました。

この絵本は、会場で売られていた『White Band FES.オフィシャルブック』に載っている物語で、この物語はどちらかというと子供向けに分かりやすく貧困問題を説明したものです。そして、この物語の後に、もう少し詳しく貧困を生み出す21のことが書かれていて、挿絵にはその文章を説明するようなアクションをとった宮沢和史さん、そしてGLAYの皆さん、そしてMISIAも出ています。すごくわかりやすく貧困問題を知ることができるので、この本が完売したという話を聞いた時はとても嬉しく感じました。

 話は変わるのですが、この撮影の時に、あるアフリカの少年に出会いました。フランス語と英語を話すので、通訳の人の助けをかりて少し話をしたのですが、1960年代に国がフランスの占領地になってからというもの、母国語を話す事を禁じられ(町中の看板も全てフランス語)、彼は全く母国語が話せないのだそうです。ものすごくショックでした。そういうことがリアルに存在することを知っているようで、私は分かっていませんでした。『母国語を奪われるという事は、つまり文化や思想を奪われるようなものです。もし日本語を奪われたら、それこそ『もったいない』という言葉とともに、いつかその思想は薄れていくでしょう。『切ない』という素晴らしい言葉も思想もなくなるだろうし、私の好きな擬音語・擬態語(日本ほどこの種類が多いところは少ない)もなくなるだろうし……。

『今では飛行機である程度どこにでも行けて、インターネットで世界の情報を知る事ができるけれど、それはまだまだほんの一握りの情報で、その一握りの情報の一摘みほども知らないであろう私は、まだ世界の事を何にも知らないのだなと思いました。

音楽の素晴らしさと力を改めて感じたフェス。これからも、そんな音楽と向き合い、良い曲を届けられたらと思います。フェスに参加した全てのアーティストにリスペクトを、そしてフェスに携わった全てのスタッフの方に感謝を伝えたいです。これから先も、貧困問題が過去のものになるよう、この問題を知り、考えていこうと思います。参加してくださった皆さん、ご賛同してくださった皆さん、ありがとうございました。

from MISIA

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