この春、MISIAデビュー20周年を記念して、素敵なコラボレーションが実現しました。エコの新しいトレンドである「アップサイクル」のデニムを使ったアイテムを展開しているTHE NEW DENIM PROJECTと、環境問題に深い関心を持つMISIAのダブルネーム商品です。

THE NEW DENIM PROJECTはグァテマラに本拠地を置くテキスタイルグループ。一見すると普通のファクトリーに見えますが、実際に彼らがチャレンジしていることや哲学・思想は通常のそれとは大きく異なります。

彼らがまず手にするのは、デニム縫製工場から出る裁断後の生地の残布や役目を終えたデニムの廃棄物。これを一度スクラップにし、繊維の状態まで細かくします。

そこから再度、紡績して新たな生地を織り上げ、製品としての新たな命を吹き込むのです。

Upcycle(アップサイクルとは

従来の生産→使用→廃棄という一方的な流れで完結してしまう産業と比べて、リサイクルは「使用」のステータスで何度か人の手に渡り使用されますが、やがて廃棄という流れを辿ります。

 

これに比べ、アップサイクルは生産→使用→生産という完全に循環するプロセスを経るもので、これはまさに生物がやがて土に還り、またそこから新たな命が生まれるという、自然界で成功している戦略をモデルにしています。

 

このシステムの優れている点は、完全閉塞・循環型でサステイナブル(持続可能)という点にあり、「廃棄」という概念を極力排除しているところです。

なぜアップサイクルが必要なのか

なぜ今アップサイクルが新しいエコのトレンドとして注目されているか、それは現在の繊維産業が数多くの地球の環境問題に関係しているからです。例えば…

 

・世界の炭素排出量の10%を繊維産業が占めている

・繊維産業は世界の水廃棄率トップ3に入る産業であり、地球上の淡水の汚染源の第2位とされている(1本のジーンズを作るために8,500ℓの水が必要)

・世界中で年間1,300万トンものテキスタイルが廃棄され、このうちリサイクルされるのはそのうちたったの15%
・世界で使用されている化学物質の4分の1が繊維産業にて使用されている
・年間111億ℓもの石油がポリエステル繊維を生産するために使われており、この繊維は分解するまでに200年以上を要する

 

など

巨大な産業なだけに環境に対する影響も莫大なものになってしまうからです。

アップサイクルがつくる未来

アップサイクルのテキスタイルを使用することによって、テキスタイル1kgを生産するにあたり20,000ℓもの節水に成功します。またテキスタイル1トンあたり20トンものCO2が大気中に排出されるのを防ぐことができます。化学薬品や染料を使わず、重要な水やエネルギー消費量の削減が可能です。アップサイクルのトレンドへシフトしていく事が、過剰消費・大量廃棄・環境破壊などの問題を解決する大きな出発点となるでしょう。

循環型の経済は、あらゆる規模で効果的に作用します。THE NEW DENIM PROJECTも、繊維産業による世界の持続的発展を望む人々によって運営され、今回MISIAもこの考えに賛同し、コラボレーションが実現しました。

今後も、THE NEW DENIM PROJECTとMISIAのコラボレーションは継続的に実現してゆきます。